専門委員長エッセイを更新しました。こちらからどうぞ。
【参考】
エッセイの3項目目に関して。
「アンガーマネジメント」って聞いたことありますか?ロジャー・フェデラー選手も取り入れていることで有名ですね。先日のNHKニュースでも特集があっていました。
怒りを抱くという感情は悪いことではありません。うまくコントロールすることで、自分の可能性を拡げてくれるものにもなり得ます。
おじさんは昔話が好きなので、昔話をひとつ。
私たちが若かった頃、現在フェデラーのコーチをしているエドバーグ選手というプレイヤーがいました。ジョコビッチのコーチ、ベッカー選手と3年連続ウィンブルドンの決勝を戦った名選手でした。そのエドバーグ、試合中は常に紳士的な振る舞いをすることで有名でした。
よくフットフォルトをする選手でしたが、その時彼が行っていた反応は「気にしない」。「自分のサーブのフォームはフットフォルトすることがあり得る」と「割り切って」プレーしていたのです。
ご存じの通り、フットフォルトはその刹那にファウルを取られるプレーですので、どきっともしますし、あらゆるミスショットがそうであるように、しようと思ってしているわけでもなく、またボールが相手に向かう以前にファウルショット扱いなのですから、取られた方は心中穏やかではないはずです。しかし、そこでいちいちカリカリきては相手の思うつぼになってしまうわけですね。
心をかき乱される元となる要素なんて試合のあちこちに転がっていますが、それにどう対処するかは自分次第。かつてのジョン・マッケンロー選手のように怒り散らしてペースを掴むという手もあるのかもしれませんが、そこは高体連の管轄する競技。「スポーツマンシップで行こう!」がモットーですから、「木鶏(木彫りの鶏のように全く動じない闘鶏における最強の状態)」の精神を望みたいところです。
専門委員長の言葉、噛み締めてくれますように!
HP担当 記す